
Vol.8 会陰切開、点滴…その医療介入、本当に必要?
多くの医療施設では、出産の際に“ルーティン処置”と呼ばれる医療行為を行っています。例えば、血管確保のための点滴や剃毛、会陰切開などがあります。
さて、“出産”を痛くて恐ろしい体験だとイメージしてしまう要因のひとつに「会陰切開」がありませんか?「会陰切開」とは、もう少しでベビーの頭が出てくる!というところ(発露)で会陰(膣の出口と肛門の間)を切る医療行為。女性にとって特別センシティブな部分にハサミをいれるこの行為が、当然の処置のとして組み込まれているケースが未だに多いようです。
しかし、最近では「会陰切開はすべての人に行うルーティンとしての必要性はない」ということが、WHO(世界保健機関)からもガイドラインで出されています。
今回は “ルーティン処置”の中でも、特に気になる「会陰切開」についてお話します。
「会陰切開」は、本当に必要?
日本で「会陰切開」が行われるようになったのは、戦後のこと。分娩台での仰向けスタイルでのお産が主流となった頃から始まりました。「会陰をあらかじめ切開すれば重度な裂傷が避けられ、産後キレイに縫える」「ベビーの頭が通りやすくなる」などがその理由のようです。どうせ裂けるのだから、最初から切ったほうがピッタリ縫えて回復も早い、という声を耳にする妊婦さんも多いことでしょう。
実際はどうでしょうか。経産婦さんの話によれば、会陰切開は陣痛の最中に行われるため、その痛みはまぎれてしまう人が多いようです。しかし、「おしりをついて座れない」、「トイレに行くのが怖い」、「糸がつれて痛い」など、ほとんどの人が産後の不快感で悩まされるようです。また、傷は癒えてもメンタル面でダメージを受ける人も少なくありません。
2008/12/17更新