
宗田先生がお答えします!旅行に関するQ&A
妊娠中の旅行は楽しみも多いものですが、不安に思うこともたくさん。
そこで、妊婦さんが知りたい旅行に関する質問について、パークサイド広尾レディスクリニック院長、産婦人科医の宗田聡先生にお答えいただきました。
- 妊娠中に旅行に行っても大丈夫?
- 宗田先生:基本になるのは、妊婦さんの「体調」です。
妊娠中の旅行は、「行ってよい」「行ってはいけない」と決められるものではありません。大切なのは妊婦さんひとり一人の「体調」です。妊娠の経過が順調で身体の具合がよければ、どこへ行っても全く問題ありません。自分の体調に不安があるようなら、主治医に相談してください。ただし、観光名所めぐりなど予定を詰め込みすぎると疲れや体調を崩すもととなります。プランを立てる時はいつもより余裕を持ちましょう。この時期は観光・体験というより、リフレッシュを旅の目的にすると楽しめるのではないでしょうか。妊娠期間は、せっかくパートナーと二人きりででかけられるチャンス。すでにお子さんがいるかたであっても、赤ちゃんが生まれる前の思い出作りにぴったりの時期です。体調が良いようでしたら、この時期を上手に楽しむのがよいのではないでしょうか。ママが楽しめるのは、お腹の赤ちゃんにとって一番よいことです。
- 行ってよい時期・悪い時期はありますか?
- 宗田先生:臨月は避けましょう。初期は自分がつらいかもしれません。
前の質問と同様に、基本的には体調が良ければいつ旅行に出かけてもかまいません。ただし、臨月(10ヶ月以降)は控えたほうがよいでしょう。いつ陣痛や生まれる準備が始まってもおかしくない時期です。また、妊娠初期も体のだるさやつわりがあり、出かけるのはややつらいかもしれません。乗り物酔いもしやすい時期です。もちろん、初期でも体調が良ければ問題ありません。お腹が張りやすい時は控えましょう。
- 電車、車、そして飛行機に乗っても大丈夫?
- 宗田先生:移動手段はとくに問題になりません。
電車、車、飛行機など、どんな移動手段であっても、体調が良い時期なら問題ないでしょう。移動中は下記の点に留意してください。
・脚のむくみが起こりがちです。休憩をこまめに取り、脚を動かす工夫を
・トイレにこまめに行きましょう。また、水分を控えてしまわないこと(水分はたっぷり摂りましょう)
よく、飛行機の気圧などを心配される妊婦さんもいらっしゃいますが、機体の中は気圧が保たれています。妊娠中も仕事を続けているCA(キャビンアテンダント)さんもたくさんいます。問題ありません。
※ただし、飛行機はほかの交通機関と違い、急に降りることができません。不安があるのであれば、近い場所の旅行のほうが妊婦さん自身も楽しめることでしょう。

【監修】
宗田 聡(そうだ・さとし)先生 先生
筑波大学卒。筑波大学大学院人間総合科学研究科非常勤講師。産婦人科と心療内科・精神科の両方を備えた都会のかかりつけ医として、パークサイド広尾レディスクリニック院長を務める。日英論文多数、専門書(翻訳)執筆にも定評があり、現在もファッション誌「AneCan(アネキャン)」で働く女性の健康相談の連載を続けている。
2011/06/20更新